「ストレスフリーに生きるためには、コツがあります」
そう語るのは、著書『ストレスフリー超大全』で、ストレスフリーに生きる方法を「科学的なファクト」「今すぐできるToDo」で紹介した、精神科医・樺沢紫苑氏だ。いま多くの人が、さまざまな要因により、将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じているが、そんなストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまう。「アドバイスを聞いてラクになった!」「今すべきことがわかった!」と、YouTubeでも大反響を集める樺沢氏にストレスフリーの本質について聞いた。

【精神科医が断言する】ストレスフリーに生きるための方法・ベスト3Photo: Adobe Stock

「それでいい」を口グセにする

 ストレスフリーに生きるコツを3つ紹介しましょう。

 一つ目は、「それでいい」を口グセにすることです。

 精神科医としてアドバイスするときに、私が気をつけているのは、「相手を否定しない」「相手を肯定する」ということです。
 多くの人は自分のダメな部分ばかりを見て、自分を責め、自分を傷つけています。

 知らず知らずのうちに、自分を否定し、自分でストレスを作り出しています。

 しかし、今のあなたでいい。「それでいい」のです。そう思えた瞬間に、あなたは「自己否定」の世界から「自己肯定」の世界の住人に変わります。
 自分がやれることを、やれる範囲で実行するしかありません。
 自分なりにやっているのなら、「それでいい」のです。

「これでいい」「今の自分でいい」と、自分で自分を認めるようにしましょう。
「それでいい」は、究極の自己肯定の言葉です。「それでいい」を口グセにすることで、どんどんと自己肯定感の階段をのぼることができます。

「今」にフォーカスして生きる

 2つ目は、「今」にフォーカスするということです。

 過去のことを考えると「後悔」に苛まれ、未来のことを考えると「不安」に支配されます。
 これは、どんな人も同じです。

 なかなか前に踏み出せない人は、「今」にフォーカスができていないのです。

 つい、過去や未来のことを考えてしまうときは、「今を観察すること」に集中しましょう。
「今日」やるべきことを、「今日」やっていく。ただ、それだけです。

 人はたった1日で生まれ変わることはできません。

 1日1日の小さな行動、小さな「ToDo」を積み重ねていくしかないのです。
 最初は亀の歩みでも、続けていくと必ず、苦しい状況から抜け出すことができます。

「今、あなたがやれることは何ですか?」

 それを「ToDo」として書き出し、実行してみよう。

自分で決めて「自分の人生」を生きる

 最後は、「自分で決める」ということです。

 親の言うとおりに生きる。
 他人の顔色をうかがう。
 他人と比較する。
 他人と同じことをしないと安心できない……。

 これらは、すべて「他人の人生」を生きることです。
 アドラー心理学では、「他人の人生」を生きることは、最悪の生き方だと語られています。

「やりたいこと」「進みたい道」など、重要な決断のときに他人に頼ると、その瞬間はラクですが、必ず後悔します。

 なぜなら、あなたの「本心」とは違うからです。
 あなたは、「自分の人生」を生きるべきです

 といっても、決して難しいことではありません。
 ちょっとしたことでも「自分で決める」クセをつければいいのです。

 普段から「考える時間」「相談相手」「ノート、メモなどのツール」を持ちましょう。
 そして、自分の考えや気持ちを言葉や文章で伝える習慣、アウトプットの習慣を作るのです。
 ぜひ、取り入れてみてください。

(本稿は、『ストレスフリー超大全』の著者・樺沢紫苑氏が特別に書き下ろしたものです。)

樺沢紫苑(かばさわ・しおん)
精神科医、作家
1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計50万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。30万部のベストセラーとなった著書『精神科医が教える ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)のほか、シリーズ90万部の大ベストセラーとなった著書『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)など30冊以上の著書がある。