「サイバーパンク2077」は2020年12月に鳴り物入りでリリースされた。だが数日後、あまりのバグの多さに、ソニーグループはこのゲームをプレイステーション(PS)ストアから引き揚げた。ソーシャルメディア上ではプレーヤーたちがゲームの不具合への不満をぶちまけた。俳優キアヌ・リーブスを起用したこのゲームは、過去に発売されたタイトルの中で製作費が最も高い部類に入ることもあり、ゲーマーたちはこの失敗に驚いた。ところが昨年12月、この作品は業界最大級のゲーム・アワードの「ベスト・オンゴーイング・ゲーム」賞に輝いた。あり得ない雪辱を果たしたのだ。大失敗から驚異的ヒットに至る3年間の道のりは、出費の拡大は必要だったが、ゲーム会社が他のエンターテインメントなら実現不可能な方法で失地回復を目指せることを、劇的に示す例の一つとなった。
3億ドル無駄にしたゲーム、異例のヒットで雪辱
キアヌ・リーブス出演の「サイバーパンク2077」、バグ多発で返金・謝罪も約3年後に2500万本売り上げ
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