ドイツは閉塞状況にあり、手っ取り早く抜け出す方法はない。ドイツ経済は欧州大陸で最も大きく、世界でも4位の規模を誇るが、昨年は縮小した。6年にわたって続く不振は産業空洞化の懸念を引き起こし、欧州全域で各国政府への支えが失われる状況を招いている。ドイツ連邦統計局は15日、2023年12月までの3カ月間の同国の国内総生産(GDP)が前の四半期に比べ0.3%減少したとみられると発表した。同統計局によると、2023年全体では前年比0.3%減で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の2019年の水準を0.7%しか上回っていない。欧州連合(EU)の推計によれば、フランス、イタリア、スペインを含むユーロ圏の他の大国では、昨年に景気が拡大したとみられる。
ドイツ経済、壊れた欧州の成長エンジン
昨年の独経済はマイナス成長、今後さらなる痛みも
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