米アイオワ州で歴史的勝利を収めたドナルド・トランプ前大統領は、11月の大統領選に向け、共和党候補指名争いの次のターゲットに照準を移した。ニッキー・ヘイリー氏がトランプ氏の失速を狙うニューハンプシャー州予備選だ。ヘイリー氏はアイオワ州で2位のロン・デサンティス氏に僅差で敗れた。ニューハンプシャー州では善戦すると見られており、23日に行われる予備選でより中道派の票の取り込みを狙う。トランプ氏は大統領として良い仕事をしたものの、同氏を取り巻く論争は、11月の本選で共和党がジョー・バイデン大統領を破るチャンスを損なうとヘイリー氏は訴える。ヘイリー氏とデサンティス氏にとって課題となるのは、トランプ氏がアイオワ州で共和党のほぼ全ての層とあらゆるコミュニティー区分で得票を伸ばし、同州の共和党党員集会としては記録的大差をつけたことだ。トランプ氏の側近はすぐさま、バイデン氏との戦いに注力できるよう、候補指名争いを終わらせるべきだと主張した。バイデン氏は党内に有力な対立候補がおらず、多額の活動資金を集めている。民主党は、有権者が再びトランプ氏を拒否すると確信し、同氏との対決を望んでいる。