米国政治という別世界にようこそ。ドナルド・トランプ氏が共和党のアイオワ州党員集会で51%の得票率で勝利したことに、何も意味がないわけではない。だが、このあまりにも注目度の高い出来事は信頼できる選挙結果というより、一つの州の興味深い世論調査結果のように見える。党員集会に参加したのはアイオワ州の登録済み共和党員約72万人のうち、わずか15%だ。一方、ジョー・バイデン氏は何事かボソボソとつぶやきながら、民主党大統領候補の指名獲得に向かっている。米国人の圧倒的多数が望んでいない選挙が行われる可能性が高そうだ。こうした非現実の雪崩が起きる中で問うてみたい。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が投じた票についてはどうだろうか。
【オピニオン】フーシ派の攻撃は米への「期日前投票」
米国の覇権に打撃を与える好機と判断したイラン
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