年収が上がらない、モチベーションが上がらない ── そんな悩める人たちに「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化・ノウハウ化がすごい」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。FIDIA(フィディア)の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。今回は本書の一部を抜粋・編集しながら人生大逆転の法則を見ていこう。
合宿をどう業績アップにつなげるか
僕は本書でこう書いた。
フィディアの決算は毎年6月末締め。
そして7月初旬に役員と各事業責任者およびそのナンバーツー、ナンバースリーの約40人で1泊2日の合宿を行う。
合宿で発表された数字は、事業部ごとに月例会で追いかける。
合宿で発表した月ごとの数値目標に対し、◯%達成したか(未達か)を日報、月報を根拠に報告する。
目標を達成した場合、その理由を分析して再現性のある施策にまとめ、次月から継続していく。
未達の場合はその理由を分析し、次月からリカバリーする方法を発表する。
よかった点を繰り返せばさらによくなり、悪かった点を修正して同じ過ちを繰り返さないようにする。
どうやって30億円の
売上アップを実現するか
2022年の合宿で人材事業(エヴァンド)の責任者である石田は、「前期40億円だった売上を今期70億円にする」と明確な根拠を示しながらプレゼンし、周囲を驚かせた。
具体的にどうやって30億円の売上アップを実現するかというロードマップを示していたからだ。
月例会でその数字を追いかけたが、石田は未達月の翌月はきっちり修正してくる。
たとえば8月の売上を97%にしたら、9月の売上を103%に修正する。
具体的にいえば、採用数を増やし退職数を減らすわけだが、各支社に具体的な採用数を指示し、退職者が出ないようメンターによる声がけを強化したりする。
最終的に1年間の目標には99%とわずかに未達だったが、毎月の修正があってこそ目標数字に近づき、数字の見方やKPIもわかってくる。
すると合宿の年次計画もより研ぎ澄まされたものになる。
月例会の意味
月例会には3~5人の役員が入る。
そして自らの専門分野から違う角度のアドバイスをする。これが貴重だ。
「私のネットワークで○○さんとつなぎましょう」
「静止画ではなく動画広告のほうがいいと思います」
「おもいきってキーマンを採用したほうがいいですね」など。
これにより一気に事業を伸ばすことができる。
場合によっては、他社の社長やコンサルタントに1回5万円くらいで入ってもらうこともある。
そこで事業報告を聞いてもらい、クリティカルなアイデアをもらう。
それによりインパクトのあるアドバイスをもらい、10%程度売上が伸びたこともある。
積極的に外部のプロに入ってもらい、総動員で事業を伸ばしていこうと思っている。
優秀なアドバイザーには定期的に月例会に入ってもらう。
これも僕らの大きな成長エンジンの一つだ。
(本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです)