決断力のある人は、「選ぶ」のではなく「選択肢を削る」

 対して、「決断力のある人」は、それぞれのメリットを理解したうえで、諦める力も兼ね備えています。

 たとえば、仕事で、2週間後までに仕入れなければいけない部品があったとして「速さ」と「品質」だったらどちらを選ぶでしょうか。フラットに見れば、どちらも甲乙つけがたいですが、この状況の場合は「速さ」でしょう。

 これは、かなりわかりやすいパターンですが、決断力のある人は、状況に合わせて諦めなければいけないものがあることを理解しています。

 それは、先ほどのように「質」かもしれないですし、「速さ」かもしれません。もしくは「利益」を諦めて「成長」をとることもあるでしょう。このことからもわかるように、大事なのは、最初から1つを選択することではなく、たくさんある中から選択肢を1つずつ削っていくことなのです。

 ちょっとした意識で、決断力は強化していくことができます。ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。