1月末、今は共通テストの追試も終了し、私大医学部を中心とした入試が開始されている時期です。実は、入試のこの時期は、「○○をすれば絶対に受かる!」ということよりも、「○○さえしなければ、大きく失敗することはない」という方が重要になります。今回は、入試本番のこの時期、受験生が「絶対にやってはいけない三つのこと」をお教えします。(大学受験専門塾「ワークショップ」情報科講師/株式会社士教育代表取締役 犬塚壮志)
受験シーズン本番!受験生が今からできること
1月下旬、共通テストの追試も終了し、私大医学部を中心とした入試が開始されている時期です。私は駿台予備学校に勤めていた頃、医学部を受験する生徒たちを数多く受け持っていました。当時の担当科目は化学で、多いときで1日に300~400人の生徒に指導を行っていました。
現在は、大学受験専門塾で情報Iの講師として登壇しています。大学院では、認知科学という学問を主体に「学習」や「知能」について研究も行ってきました。そこで今回は、入試本番のシーズンに突入した受験生に、今からできることについてお話ししていけたらと思います。
実は、入試のこの時期は、「○○をすれば絶対に受かる!」ということよりも、「○○さえしなければ、大きく失敗することはない」という方が重要になります。なぜなら、学力そのものはこれまでの日々の勉強で培ってきたものであり、蓄積です。そのため、この時期から始めて「一発逆転の魔法の勉強」は存在しないのです。
そのような奇跡の大逆転にすがることを考えるよりも、これまで培ってきた学力を発揮できないのは何が問題なのか。複数回ある入試の本番を通じて、軌道修正ができないままになってしまう原因は何か。こういった「入試本番での失敗の確率を高めるもの」を一つずつつぶしていくことのほうが効果的です。
そこで今回は、今まさに始まっている入試本番のこの時期で、「やってはいけない三つのこと」についてまとめました。