現状維持は難しい

おそらく、変化を嫌うマインドから大企業に入って、定年まで勤めることを望む人もいるでしょう。

でも、たとえ大企業に入っても、変化が起きないなんてことは、今もこの先もあり得ません

この30年で日本の大企業が世界のトップ10から滑り落ち、日本人の実質賃金が下がったことからもわかるように、常に同じ状態をキープできるわけではありません。

難易度の高い
ハイリスクの勝負

新卒で望む会社に就職できたとしても、定年まで40年以上ありますから、それまでに会社自体がなくなってしまう可能性だって十分にあります。

もちろん、中には50年にわたり業績を伸ばし続け、安定した高収入を提供してくれる職場もあるかもしれません。

しかし、それは難易度の高い話であり、その職場に入るには、それだけ就職活動での競争を勝ち抜く必要もあるリスクの高い勝負でもあるのです。

変化を前提とする生き方

また、少し前までは変化を避けているように感じられた大企業も、今はお尻に火がついたように、むしろ変化を求めています。

同じ会社でずっと仕事をしてきた人よりも、中途採用で即戦力になる人のほうが高い給料をもらえる時代が訪れている面もあります。

このように、自分がいくら変化を嫌がっても、環境は刻々と変化していて、しかも変化のスピードが加速しています。

そうであるならば、変化を恐れるより、変化を前提として自分が楽しめる生き方を追求したほうがいいのではないかと思うのです。

※本稿は、『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。