正解は 4

解説 一般の個人投資家にとって1銘柄に3000万円を投資するというのは、ほぼあり得ないことだと思いますが、板をみながら成行注文を入れるときの考え方を学ぶために、あえて3000万円を投資した場合のことを考えてみましょう。

板Bで、仮に3000万円の成行売りをすると、高い確率でストップ安になります。

板Aは売り買いともに多くの指値注文が入っているため、多少まとまった金額の成行売買を入れても、その注文によって大きく株価が変動することはありません。

買おうとしても
買えない状態?

一方、板Bは指値注文が少なく、まとまった金額の成行の売買で株価が大きく変動してしまいます。

3000万円の成行売り注文を消化するためには、株価1500円で2万株ほどの買い注文が必要です。

しかし、板をみる限り、すべての指値買い注文を足し合わせても2万株には届きません。

自分の注文で
ストップ安に

そのため、板Bで3000万円の成行売り注文を入れてしまうと、新たな買い注文が入らなければ自分自身の売り注文で株価はストップ安になってしまいます。

もし同じタイミングで3000万円分の成行買い注文が入れば、理論上はストップ安にならずに売買が成立しますが、現在の板から判断すると、まずそういうことは、まず起こらないでしょう。

ポイント 投資家として成長し、まとまったお金を投資するときは板情報で自分の影響力をはかる

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。