年収が上がらない、モチベーションが上がらない ── そんな悩める人たちに「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化・ノウハウ化がすごい」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。FIDIA(フィディア)の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。今回は本書の一部を抜粋・編集しながら人生大逆転の法則を見ていこう。
11歳の息子さんが難病に
本書で触れたとおり、僕たちは役員会をなによりも重視している。
そして役員会後の食事会をさらに重視している。
今回は、役員会後の食事会のエピソードに触れておきたい。
以前、CFO(最高財務責任者)である中嶋の小学5年生(11歳)の息子さんが再生不良性貧血(血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する難病)にかかり入院していた。
役員8人のうち6人は子どもがいるので他人事ではない。
中嶋から報告を受けた僕らは、何かできることはないかと知り合いの医師に相談したり、当社が保有するグランジョイクリニックで毎日栄養点滴を打つなどの対策を考えた。
でも、素人が考える浅知恵より現在の病院での治療がベストとわかり、快復を願う日々が続いていた。
役員の前で号泣した理由
それから9か月経った頃、中嶋から「息子が快復して退院できた」と役員チャットに連絡が入った。
中嶋を除く役員チャットをつくり、中嶋の息子さんに退院祝いを贈るサプライズ案が動き出した。
各々が案を出したが、最終的に柄が少なくシンプルだが、自分ではあまり買わない少し高めの服を贈ろうということになった。
いわゆるルイ・ヴィトンやプラダなど超ハイブランドだと逆に気を遣わせるかもしれない。
気を遣わない範囲でもらって高揚感があるブランドということで、ポロ ラルフ ローレンの無地ダウンジャケットを贈った。
当然だが、ダウンジャケットは室内ではなく外で着るものだ。
「元気になって、外でいっぱい遊んでほしい」
そんな想いを込めてダウンジャケットを贈った。
メッセージを聞いた中嶋は泣いていた(写真)。
(本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです)