現代人は「慢性的で容赦ないストレス」に押しつぶされ、頭も肉体も、そしてメンタルも疲れ切っている。私たち人間が本来持つ「エネルギー」を取り戻すには、どうすればよいのだろうか? 本連載では、スタンフォード大学で人気講義を担当し、億万長者の投資家、シリコンバレーの起業家、アカデミー賞俳優のコンシェルジュドクターでもあるモリー・マルーフの著書『脳と身体を最適化せよ!──「明晰な頭脳」「疲れない肉体」「不老長寿」を実現する科学的健康法』から人生最高の時期を引き延ばし、生活の質を最大限に高め、幸福度を増し、慢性疾患の発症リスクを下げる「最新の健康法」を紹介する。

【医者が教える】「カロリーゼロだから、大丈夫」に潜む「知らないとヤバい危険性」とは?Photo: Adobe Stock

ノンカロリー甘味料の危険性を知る

 砂糖の代わりにノンカロリー甘味料を使うのはあまり好ましくなく、かえって身体に悪い場合もある。

 アスパルテームスクラロースアセスルファムKサッカリンなどのノンカロリー甘味料は、体重増加糖代謝低下がんを引き起こすことが動物実験で明らかになっている。

 マンニトールやエリスリトールといった一般に身体に良いといわれている甘味料でも、胃腸の不調を招いたり、腸透過性を高めたりする可能性がある。

どのノンカロリー甘味料なら食べてもいいのか?

 少量の羅漢果(らかんか)〔ウリ科の植物〕は、このカテゴリーの中では最善の選択肢だろう。

 ステビア〔キク科の多年草〕ももうひとつの良い代替甘味料だ。

 しかし、どんな代替甘味料もあなたの食事の中心を占めるべきではない。

 ノンカロリー甘味料の過剰摂取腸機能不全腸内毒素症、小腸内細菌異常増殖症(SIBO)を引き起こす例が間違いなくあるからだ。

(本記事は『脳と身体を最適化せよ!──「明晰な頭脳」「疲れない肉体」「不老長寿」を実現する科学的健康法』から一部を抜粋・改変したものです。)