ばかげている。米実業家イーロン・マスク氏は、自身がロシアのウラジーミル・プーチン大統領の擁護者だと最近非難されていることをこう断じた。だが一部の者が彼を「モスクワ(びいきの)マスク」と呼ぶ理由は容易に理解できる。率直に言って、プーチン氏がマスク氏を称賛したり(実際に今月そうした)、米FOXニュースの看板キャスターだったタッカー・カールソン氏がソーシャルメディアプラットフォーム「X」上でプーチン氏の独裁政権下での生活は米国より優れているとたたえる動画を流したりすると、不安な気持ちになる。ロシア政府の支援を受ける活動がX上で急増していると研究者らが指摘し、マスク氏率いる米宇宙開発ベンチャー、スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」をロシア軍がウクライナとの戦争で利用していると報じられたことにも、不安をかき立てられる。