中でも、意外と見逃しがちなのが【⑤「訪問店を楽しみにしている」という純粋な気持ち】である。

店の予約をする幹事は、何かといそがしく、ついついドライな事務的なやり取りになってしまいがちなものだ。

「今回は大切な取引先様との会食で利用したく予約いたしました」
「以前利用した私の上司からサービス・食事ともに素晴らしいと聞いております」
「今回お伺いできることを心より楽しみにしております」

お店のサービススタッフも当然人間である。このように一言伝えておくだけで、下見の際の印象も良くなり、要望を伝えやすくなるのでお勧めだ。当日もサービスに関するコミュニケーションが円滑に進むことだろう。

なお初めて利用するお店の場合は、電話ではなく下見の際にこれらの情報を確認するほうが好ましい。私は実際のワインリストを見ながらコミュニケーションを取るほうが予算マネジメントをしやすいため、下見の際に確認することがほとんどだ。慣れないうちは電話と対面の両方で確認するクセをつけるといいだろう。

(本記事は、『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)