深い話をするのをするのがダメなわけじゃない!

 このことを踏まえて、空気をしらけさせてしまう人は、いきなりニッチな話から会話を始めてしまい誰もが困惑してしまいます。

 たとえば、皆さんが友人と話していて、「この前、テレビ見てたら〇〇がネタをやってて」といきなり知らない固有名詞の芸人の名前を出されたどう思うでしょうか。「それ誰? 知らない自分がおかしいのかな?」と話の内容よりも固有名詞に意識がいってしまうと思います。

 それであれば、最初は「好きな芸人がネタをやってて」とあえてぼかして言った方が、相手は話の内容そのものに集中できるでしょう。

 ここで大事なのは、ニッチな話が悪いというわけではありません。むしろ、大事です。ただ、それはいきなり話すべき内容ではなく、しっかりと状況を整えてから話すべきことです。

 先ほどの、好きな芸人の話をするのではあれば、「この前、テレビ見てたら好きな芸人がネタをやってて、〇〇っていう男性二人組の漫才師なんだけど」と言えば、相手は自然とどんな芸人なのか想像もしつつ話にも集中できます。

 つまり、ポイントは、相手が「わかる!」と共感できるところから話を始めて、少しずつ詳しい話にしていくことなのです。好きなことの話をしたい気持ちはよくわかりますが、いきなりエンジンを踏み切ってはいけません。

 ちょっとしたことですが、これだけで一気に話すのはうまくなります。ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。