スウェーデンが今週中にも北大西洋条約機構(NATO)に加わる。強い軍隊を持つ反ロシアの加盟国として欧州北部の重要な防衛を担うことになる。スウェーデンは10代の若者や退職者、教師、警察官を国防に関与させている。こうした国家安全保障への取り組み方は、ロシアの侵攻を恐れる他の欧州諸国にとって模範となる。スウェーデン政府の緊急情報ウェブサイトには「スウェーデンに住んでいる16歳から70歳の人は全員、スウェーデンの全体防衛(トータルディフェンス)の一部だ」と書かれている。安全保障の必要性を一般の国民に伝えることによって、スウェーデンは自国の軍需産業への幅広い支持も得ている。同国の軍需産業は技術と輸出の両面で世界のトップクラスに入る。
NATO新加盟スウェーデンの国防、10代も退職者も
国民を幅広く安全保障に関与させる「全体防衛」政策は、ロシアの侵攻を恐れる欧州諸国の手本に
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