電気自動車(EV)の新興企業はかつて、EVを十分に速いペースで製造できないことが最大の課題だと語っていた。今度はEVの販売で難題を抱えている。米新興EVメーカーのリビアン・オートモーティブとルーシッド・グループは先週、今年の生産台数について市場予想を下回る見通しを発表。金利上昇と景気の先行き不透明感で、EV需要が打撃を受けていると説明した。電動ピックアップトラックを手掛けるリビアンは今年、昨年とほぼ同数の5万7000台を生産する予定。ルーシッドは、昨年よりわずかに多い9000台の生産を目指すという。両社とも力を注ぐのは顧客を見つけることだと話している。「重要な焦点は、2024年の納車目標を達成するために需要を底上げすることだ」。リビアンのR・J・スカリンジ最高経営責任者(CEO)は、四半期決算を発表した21日にアナリストとの電話会議でこう述べた。
EV新興企業の苦境続く、製造難の次は販売難
ルーシッドとリビアン、ガソリン車に頼れる既存メーカーよりもEV需要減に弱く
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