米ボストン地区連銀のスーザン・コリンズ総裁は28日のインタビューで、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げが可能になると述べつつ、利下げを急がない姿勢を示唆した。労働市場がやや弱まり、一部のインフレ指標も緩和傾向を示すようなら、より早期に動きたくなるかもしれないとした。こうした観点から、もう少し様子を見ることは有益だと指摘した。FRB当局者は、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置く可能性が高いと示唆している。なお大半の当局者は、年内に少なくとも計3回の利下げが必要になると予想している。コリンズ氏は、自身の政策と経済全体に対する基本的な見方は昨年12月時点から変わらず、FRB当局者が同月公表した経済予測の予想中央値にかなり近いと述べた。