中国の自動車市場の競争は一段と激化している。これは、中国製電気自動車(EV)の価格低下を意味する。国外の中国の競合会社にとっては凶報だ。 国内で利益率が縮小する中、中国のEVメーカーはますます世界市場に目を向けるようになっている。また、欧米や日本の自動車メーカーのガソリン車における従来の強みも、必ずしも彼らを救うことにはならなそうだ。中国EV最大手の比亜迪(BYD)は、一部の内燃エンジン搭載車も値下げし始めている。 2022年後半に始まった中国自動車市場の価格競争は、とどまる気配がない。10-12月期にEV販売台数でテスラを抜いたBYDは先週、新たな「爆弾」を投下した。一部車種の価格を10%以上引き下げたのだ。同社のセダン「秦PLUS DM-i」の基本価格は現在、約1万1090ドル(約167万円)とフォルクスワーゲン(VW)やトヨタ自動車などの同等のガソリン車よりも安くなっている。