サイバー犯罪者は米オープンAIのチャットボット(自動会話プログラム)「チャットGPT」に使われているものと同じ人工知能(AI)を悪用しようとしている。ダークウェブ(闇サイト)では「悪いGPT(BadGPT)」や「詐欺GPT(FraudGPT)」と呼ばれる不正チャットボットが増えている。電子メール作成にチャットGPTを使用する社員がいるように、ハッカーは改変されたAIチャットボットを使ってフィッシング詐欺メールを量産している。チャットボットはインターネット上で無料で入手できるものもある。偽のウェブサイトやマルウエア(悪意のあるソフトウエア)を作成したり、企業幹部や社会的信用のある人物になりすましたメッセージを書いたりするのに使われている。