米アップルが自動車の開発という高価な夢をついにあきらめた。これは時宜を得ている。同社が他の野望を成し遂げるには多くのガソリン(資金)が必要だからだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたところによると、アップルは最近、自動車開発計画「プロジェクト・タイタン」に携わる従業員に対し、計画を中止し、その労力を生成AI(人工知能)に振り向けることを伝えるという正式な措置を取った。いずれもそれほど驚くような動きではない。自動車開発は10年以上にわたり紆余(うよ)曲折を経ながら進められてきたが、結局のところ、どのような形態の自動車も製造したことがない企業にとってはあまり妥当性がなく、そのような利益率の低い事業を避けるべき大きな理由もあった。