まわりの「仕事ができる人」と「仕事ができない人」の決定的な違い・ベスト1

「仕事ができる人と仕事ができない人には、決定的な違いがあります」
そう語るのは、これまでX（旧Twitter）上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。
そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。（構成／種岡 健）

「できる・できない」の差とは？

　あなたの周りに、仕事ができる人、仕事ができない人がいると思います。

　その差はどこから生まれるのでしょうか？

　それは、「レスポンスの速さ」です。

「世の中には、2種類の人がいる。忙しい人とヒマな人。
　そして、忙しい人ほど返信が早く、ヒマな人ほど返信が遅い」

　というのは、有名な「あるある」です。

　じーっと考えすぎたり、抱え込んだりせず、さっさと「手放す」。「アウトプット」する。

　この速さが重要なんですよね。

「レスポンスの速さ」をトレーニングをしよう

　そんなレスポンスの速さを鍛えるのに、「大喜利」はうってつけです。

　大喜利というのは、出されたお題に対して、オリジナルの回答を考えるものです。

　ここで大事なのは、「質」より「量」です。

　秀逸な回答を考えるのではなく、思いつくものをポンポンと出す。

　そのトレーニングをしましょう。たとえば、

〈お題〉
「ハゲに勇気を与える名言」選手権

　というお題の場合、「ハゲ」という言葉からたくさんの言葉を連想するのです。

「ハゲといったら、オヤジ」
「ハゲといったら、育毛剤」
「ハゲといったら、光」
「ハゲといったら、孫正義」
「ハゲといったら、豊田真由子」……

　というように、頭の引き出しから、できる限りの言葉を捻り出して、口に出してみましょう。
　それが大喜利の回答の「素材」になります。

　また、孫正義さんの名言「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのだ」や、豊田真由子さんの迷言「このハゲー！」などが出てくると、「特選素材」になりえます。

「ハゲ」というキーワードで、100個くらい素材を出してみてください。
　まずはネットで検索せずに「自分の脳内」から引き出すようにしましょう。
　一日一題、お題を決めて、大喜利と向き合ってみる。
　そうすることで、レスポンスの速さが鍛えられ、日々の仕事にも活きてきます。

（本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。）