ドナルド・トランプ氏は不正行為や名誉棄損(きそん)で弾劾訴追や起訴の対象となり、数億ドルの罰金支払いを命じられてきた。ここノースカロライナ州州都ローリーの準郊外エリアにいる共和党支持の有権者の多くにとって、このことはトランプ氏がホワイトハウスに戻る資格を奪われる理由にはならない。それどころか、今週多くの州・地域で米大統領選の予備選や党員集会が集中する「スーパーチューズデー」で、こうした有権者たちをトランプ氏支持へ動かす公算が大きい。有権者たちは共和党の大統領候補指名争いの最有力候補であるトランプ氏が、政敵から不当な標的にされていると考えているからだ。障害を前にしたトランプ氏の強靱(きょうじん)さは、同氏が11月の大統領選本選で勝利すれば自分たちのために戦ってくれると信じる理由を示していると、有権者たちは話す。