若い人でも、ひきこもりと呼ばれる人は、昼夜逆転している人が多いようですが、日中、体を動かしていないことが大きな理由でしょう。
このように、「動かない」は「食べられない」「眠れない」につながります。「食べられない」「眠れない」とエネルギーがなくなり、自律神経のコンディションも乱れて「もっと動かない」へと進行します。
こうした負のループにおちいらないよう、年を重ねた人ほど意識して動くことが重要です。
ジョギングよりもウォーキング
帰宅や買い物ついでに歩く
では、どんな運動をしたらよいのでしょうか。みなさんからよく聞かれる質問の一つです。
私は適度なウォーキングをおすすめしています。毎日20~30分くらい、近所をゆっくりマイペースで歩くだけでかまいません。
ウォーキングは全身の血流をよくしますし、外の空気を吸うことでリラックスもできます。何よりお金もかからないのですから、やらない手はありません。
時間のない方には「ついでウォーキング」をおすすめしています。これは私もよくやる方法です。
たとえば、いつもより5分早く家を出て、少し遠回りして駅まで歩いてみる。帰りは最寄りの駅の一つ手前で降りて、家まで歩いてみる。通勤のついでにウォーキングをしてみるのです。
これなら、わざわざスポーツウェアに着替えて、スニーカーをはいて外に出るというひと手間がはぶけます。いつもと違う道を歩くことで、新たな発見もあるかもしれません。
あるいは、ショッピングモールに買い物に行ったとき、1階から最上階まで、すみずみまで歩いてみるのも楽しいかもしれません。「こんなお店があったんだ」といった新しい発見がありますし、雨や猛暑といった天候にも左右されません。