ドナルド・トランプ前米大統領は5日、共和党の指名獲得に向け大きく前進した。一方、厳しい状況に置かれたニッキー・ヘイリー氏には、選挙戦からの撤退圧力がさらにかかるとみられる。指名獲得レースで最も重要なスーパーチューズデーを経て、トランプ氏は数百人の代議員を確保する見込み。これによって唯一の対抗馬であるヘイリー氏がトランプ氏に追いつくことは実質的に不可能となりそうだ。またこれを受け、本選ではトランプ氏とジョー・バイデン大統領による歴史的な再戦となる見通しだが、ヘイリー氏はこれまで、米国民の大半がこの構図を望んでいないと述べてきた。5日には共和党が15の州で、また民主党は15の州と米領サモアで予備選や党員集会を実施。全米の3分の1近くで指名争いが行われた。トランプ氏は全勝した場合でも指名を獲得するに十分な代議員数を確保できないが、12日から19日にかけてこの基準に達する可能性がある。