ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり! テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行される。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。 今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。
1億円あったら、どうしたい?
世の中に本気で大金、たとえば1億円を貯金しようとする人はあまり多くないと思います。そもそも、一般の人は1億円自体について、深く考えたことがないのではないでしょうか(ここで言う「一般人」とは、ごく普通に収入を得て、ごく普通の幸せな人生を暮らしている人たちのことです)。
一方で私は、就職してから今までブラック職場地獄でもがき続けています。氷河期世代で転職も難しく、現状から逃げ出すために必死でお金を貯めてきました。別の解決法もあったはずですが、とにかく1億円を貯めていこうと本気で思い込んでいたのです。
以前、ここで言う「一般人」である友人と「1億円あったらどうするか」といったたわいもない話をする機会がありました。
彼いわく、
「1億円は大金だな~。でも、4000万円で家を買って、車や家電も買って、海外旅行をしたら半分はなくなるな。あとは生活費や貯金に回して終わりだ」
とのことでした。幸せな生活を送っている普通の人はこんなものでしょう。
一方、私が「1億円あったらどうする?」と聞かれたら……。
無駄遣いなど一切考えられません。まずは、「1億円あれば人生を180度変えられる。30年でも40年でも、これからずっとすべての支配から逃れて好きなことを突き詰めてみたい」という感覚を持ちます。
そして、実現するための手段や方法を、具体的に計画していくでしょう。
生活の延長か? 人生の起爆剤か?
普通に生きていて今の生活を変える必要もない人は、大金を目の前にしても現在の生活の延長で考えるのではないでしょうか。「そりゃ大金はほしいけど、手に入らなくても今の生活に満足できている。真剣に使い道を考えるのは時間のムダ」。ゆえに使い道には、漠然と「家」とか「車」とか「海外旅行」がひらめくわけです。
しかし、私のようなブラック職場地獄の住人にとっては、いきなり4000万円で家を買うことはありえないです。4000万円の持つパワーを最大限利用して、今後の人生を変えたい。だって満足していないから。
たとえば、4000万円を1%で運用して年間40万円を得られれば、誰にも一生頼らずに食費を確保できます。それだけでも自由になれる確率が上がり、そのうち地獄からはい上がれるかもしれません。また、よく言われる株式の益利回り4%を前提にすれば、一気に人生を駆け上がれるかもしれません。
お金とは人生を変える(買える)パワーであり、八方ふさがりの状況を壊す起爆剤であり、地獄から身を守ってくれるファイアーウォール。
1億円という額には、十分にその力があるのです。
大きな貯金を達成するには、まずはそのお金で今後の人生をどう変えるのか、その解像度を上げることが大切なのです。
(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)