仕事ができるかどうかは、会食・食事会の「仕切り力」でわかる――
面倒な雑務の代名詞「幹事」「食事会設定」は、社会人として逃れられない悩みの一つだ。「たかが会食」と捉えて適当にこなすと、クライアント・上司からの評価が大きく下がりかねない。
しかしこの一見、何の役にも立たなさそうな“貧乏くじ”に、実は「千載一遇のチャンス」が隠されていることを、見逃してはいないだろうか?
新刊『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』では、“広告代理店卒・アルコールに弱い(1,2杯が限界)・非体育会系の著者”が、最大28会食/月を乗り越えて身につけた「実務に即したメソッド」を紹介している。
会食・社内飲み会・送別会・歓迎会など、古今東西すべての食事会で今日から使える本書。
今回は特別に、その中から多くの人が頭を悩ませているであろう「部下への指導法」について紹介しよう――。

<悲惨>【もし部下が「Instagramで会食店を選びました!」】と言ってきたら、指導は必要?<最大28会食/月の著者が教える>Photo: Adobe Stock

飲食店サイトは「2つ以上」で複合サーチせよ

上司のあなたがこれまでに培ってきた会食・食事会での作法は、ぜひとも後輩に伝えてほしい。血と涙と汗で築き上げてきた会食での作法は、履歴書にこそ残らないが、あなたが備える社会人としての確かな「価値のあるもの」だ。

しかし、会食の重要性を伝えようとしても、なかなかうまく伝わらない場合が多いのではないだろうか。
そこで、部下の会食セッティングをどのようにサポートすべきか私なりの考えを述べたい。基本的には会食メソッドであっても、他の業務と同様のリソースを割いて、指導することが必要だと心得てほしい。

「食事会設定」についても、業務と同じように指導を

まずは部下の会食レベルがどの段階にあるのかを見極めよう。

たとえば、業務においても「具体的な指示がないと動き出せない」レベルの場合、絶対に部下に適当に任せてはならない。上司が会食を取り仕切り、会食メソッドのフローを手取り足取り教えるべきだ。丸投げせずに自分が会食メソッドをどのようにディレクションするのかをレクチャーしてほしい。
自分のディレクションを見せた後は、レベル2に移行できるように会食設定を依頼しよう。ただし、目を離すと手が止まってしまうので、わからないことがないか、適宜フォローアップをしてあげてほしい。