5位は上場廃止予定のサマンサタバサ
23年2月期まで7期連続最終赤字
4位は東京一番フーズで、平均年収は349.5万円だった。トラフグ料理専門店「とらふぐ亭」を展開するなど、飲食事業を手掛けている。
そして5位は、アパレル企業のサマンサタバサジャパンリミテッド。平均年収は353.5万円だった。
かつて若い女性を中心に爆発的な人気を誇ったブランド「サマンサタバサ」だが、同ブランドを手掛けるサマンサタバサジャパンリミテッドは近年、深刻な経営不振に陥ってきた。
23年2月期まで7期連続で最終赤字となっており、24年2月期も最終赤字の見通しだと発表している。ダイヤモンド編集部が作成したアパレル業界の倒産危険度ランキング(2024年版)でも、7位にランクインしていた。
こうした中、親会社である紳士服大手のコナカは24年7月に、サマンサタバサジャパンリミテッドを完全子会社化すると発表。経営の立て直しを図る。同社は上場廃止となる予定だ。
今回、平均年収が400万円未満だった企業は23社だった。
23社を業種別に見ると、小売が9社と最も多く、サービスが8社、情報・通信が4社と続いた。
小売では、年収が低い会社ランキングのトップ5にランクインしたグローバルスタイル、東京一番フーズのほか、子ども服ブランドのナルミヤ・インターナショナル(11位、平均年収364.0万円)や、ジーンズセレクトショップを運営するライトオン(19位、平均年収388.6万円)といった有名アパレル企業も平均年収400万円未満だった。
17位にランクインしたセラク(平均年収381.6万円、業種はサービス)はシステムインテグレーション事業を手掛ける企業で、単体従業員数が3256人と、平均年収400万円未満の23社の中で最も多かった。
次ページ以降のランキング表では、6位以下の計250社を掲載している。
(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)