“自分らしくいること”が、コミュニケーションがうまくいく一番の秘訣」
つい周りに合わせて無理をしてしまったり、自分の言いたいことをうまく言えなかったり…そうして、悩んだ経験はありませんか?
感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』は、そんないつも周りを気遣うことのできる人に向けて作られた書籍として注目を集めている。
アナウンサー歴30年超でありながら、実はもともと極度の人見知りで「人前で話すのがずっと苦手」だった著者による、「大人にふさわしい会話のテクニック」が多数掲載されている。
自分と相手が調和するコミュニケーションの秘密がわかる本書。
今回はその中から特別に「緊張を解く方法」を紹介します。

【コミュ症の人の特徴】「信頼感のある人」が人前で話す前にやっているたった一つのこと<元フジ女子アナが教える>Photo: Adobe Stock

新しい環境で「人前で話す」機会増えていませんか?

 4月は出会いの季節。

 新しい職場で、新しい環境で、新しい人と会っている…という方も多いでしょう。自己紹介や歓迎会、会食など、自然と「人前で話す」機会が増えているという方も多いのではないでしょうか。初めて会った人に「信頼できそう」と思ってもらえれば、以降のコミュニケーションもスムーズに進むこと間違いなしです。

 しかし、普段人前で話すことに慣れていない人は、「緊張してついつい空回りして失敗してしまいそう…」とドキドキしているのではないでしょうか。

 そこで今回は「人前で話す時に緊張を解くコツ」を紹介します。

「うまくいくイメージ」で相手の心をつかもう

 つい緊張してしまう人は、事前に「相手との会話がうまくいくイメージ」をしてみましょう。
 たとえば、打ち合わせや会議の前は「よいコミュニケーションを取ろう」「心を開いて話し合える場作りをしよう」と、その時間が有意義なものになるようイメージ。また友人との会食では、「楽しい時間を過ごそう」「お互いが会えてよかったと思える時間にしよう」とイメージします。

 逆にバタバタしたまま話し合いに入ると、慌ただしい雰囲気を引きずったり、相手との距離感がつかめなかったりして不完全燃焼で終わることもあるので、時間がない時でも一呼吸おいて臨むことが大切です。コミュニケーションがうまくいかない人は、そういった準備の時間をきっちり取れていないのかもしれない、と考えてみてください。

 短時間で構いません。場所も、会社のデスクやトイレ、移動の乗り物の中など、どこでもOKです。「これから始める相手との会話をいいものにしよう」とイメージするだけで、その場に臨む気持ちや態度が変わり、準備が整います。

(本記事は、『感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)