インフレが予想以上に根強いことが、米国と欧州で明らかになりつつある。これは中央銀行当局者の頭痛の種となるとともに、投資家が世界経済に対して楽観的過ぎるのではないかとの疑念を投げ掛けている。インフレ率は2022年に先進国全般で記録した9~10%程度の高水準から低下している。これはサプライチェーン(供給網)の混乱が緩和され、コモディティー(商品)価格、特にエネルギー価格が正常化する中で、楽に達成されたものだ。