トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は21世紀のほぼ全期間にわたって同国を統治してきたが、有権者は3月31日、エルドアン氏の独裁的手法や役に立たない経済政策に対する忍耐が限界に近づいているかもしれないことを示した。統一地方選挙で野党が優位となり、過去30年ほどなかった大勝利を収めたのだ。地方選の目玉となったイスタンブール市長選では、野党の地滑り的勝利の流れの中で現職のエクレム・イマモール氏が2期目を勝ち取った。同氏はエルドアン氏の推す候補者を得票率51%対40%で破った。元イスタンブール市長のエルドアン氏は、イマモール氏へのリベンジを望んでいた。イマモール氏は人気があり、同氏への支持は世俗的野党の通常の支持層以外にも広がっている。