人工知能(AI)ブームを背景に、米シリコンバレーの人材獲得競争は過熱の一途をたどっている。  テクノロジー企業は年100万ドル(約1億5000万円)の報酬を提示したり、株式報酬の権利確定を早めたりしている。エンジニアを所属チームごと引き抜く動きもある。狙いは、「チャットGPT」を始めとするチャットボット(自動会話プログラム)に搭載されるような、生成AIに関する専門知識と経験を持つ人材の獲得だ。企業間の争いは激しく、業界大手を抜いて第一線に立とうとするスタートアップ企業も競争に加わる。