中国を拠点とする自称ロシアの密輸業者、アンドレイ・ズベレフ氏(41)は、伝説的な自動小銃「AK47」のメーカーであるカラシニコフ・コンツェルンから依頼を受けた。ロシア最大の小火器メーカーである同社は、ウクライナの機甲部隊に対して特に有効な武器の一つであるドローン(無人機)用の電子部品を必要としていた。同氏は、2022年後半に受けたこの注文を香港の電子機器販売代理店に持ち込んだ。米国はこのような取引を断絶しようとしており、中国の銀行でさえ制裁を警戒してロシアからの支払いを拒否していた。解決策はあった。ズベレフ氏は暗号資産(仮想通貨)テザーを使って、カラシニコフ・コンツェルンからサプライヤーへの数百万ドルの送金を中継したのだ。
ロシアの兵器部品密輸、仮想通貨で制裁逃れの内幕
ロシアの仲介業者がテザーを使って米国の制裁を回避し、ドローンなどの部品を調達
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