米連邦準備制度理事会(FRB)は、短期金利の現在の目標水準を維持すべきなのか、引き下げるべきなのか。それに関しては、われわれもFRBも他の誰も、確かなことは言えない。FRBが量的引き締めの流れを維持ないし加速させるべきか、他の政策を調整すべきかといった重要な問いについても同じだ。それゆえ、金(ゴールド)をはじめとするコモディティー(商品)相場の最近の上昇傾向を注視する必要がある。金相場は今週、1トロイオンス=2300ドル前後まで急騰した。年初来の上昇率は11%を超えており、昨年10月に付けた52週安値からの上昇率は26%超となった。年初来の上昇率が2桁に達していた銀と銅の相場は今週、52週高値を付けた。原油(北海ブレントとウエスト・テキサス・インターミディエート=WTI)の先物相場も、昨年10月以降の最高値近辺で推移している。
【社説】FRBが間違っているとしたら
商品相場の上昇は利下げに慎重になるべき理由に
有料会員限定
あなたにおすすめ