米国はより多くの配管工を求めており、Z世代がその呼び掛けに応えている。人手不足に長年悩まされてきた熟練技能職が、米国の労働者の中で最も若い世代から注目されている。その多くが大学に進まないことを選択した人たちだ。溶接や機械加工などの分野で賃金が上昇し技術も進化したことで、技能職が見直され、汚い低位職というイメージの払しょくに一役買っている。大学の学費がここ数十年で高騰し、学位にそれだけの見返りがあるのか疑問視する人が増えたことで、こうした職業の魅力が高まっている。コミュニティーカレッジ(短期大学)や4年制大学の入学者が減少する一方、職業訓練プログラムの生徒数は急増している。職業訓練に特化したコミュニティーカレッジの入学者数は昨年16%増加し、米教育非営利団体ナショナル・スチューデント・クリアリングハウスが同データの追跡を開始した2018年以降で最も高い水準に達した。建設業の生徒数はこの間に23%増加し、空調設備・車両の整備・修理プログラムでは7%増加した。