近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、そろそろ家を買おうと考えていたが、「今はタイミングじゃないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決ためにこの春『本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法』が発刊される。本記事では発刊に先立ち、本文の一部を抜粋、一部再編集してお届けする。

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借りられる金額と借りるべき金額は異なる

 住宅ローンで「借りられる金額」と「借りるべき金額」が違うというのは当たり前のようですが、意外と知られていません。

 不動産会社に行くと、基本的には年収の6~7倍まで借りましょうと言われますが、当然その正解は人によって異なります。なぜなら、住宅ローンは銀行によって審査は異なるうえに、その人の人生設計によって正解は違うからです。

「借りられる金額」だけで言えば、年収の9~10倍でも借りることはできます。そして多くの場合は前述の「いわゆる」適正倍率ということで年収の6~7倍程度の住宅ローンおよびペアローンを借りることを検討しますが、そのまま考えなしにローンを組むと、ほとんどの人が将来、生活が苦しくなってしまうため、注意が必要です。

 この、将来の生活が苦しくなってしまう具体的な原因としてよく挙げられるのが、夫婦の子供に対する考え方のギャップです。たとえば、次の項目がそれらに該当します。