近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、そろそろ家を買おうと考えていたが、「今はタイミングじゃないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決ためにこの春『本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法』が発刊される。本記事では発刊に先立ち、本文の一部を抜粋、一部再編集してお届けする。
考え方を知らないと後悔する5つのポイント
住宅購入は大きな決断であり、その決断には豊富な不動産リテラシーが必要です。私は多くの住宅・不動産購入者の方を見てきましたが、“不動産リテラシー”のあるなしがその後の人生に大きく影響すると感じることは多いです。
ここでいう不動産リテラシーとは、不動産に関する知識のあるなしのみならず、住宅を買う・資産を持つ・ローンを借りるということに対する理解の深さを指します。なにがいい選択なのかは個々のライフスタイル、将来設計、そして物件の特性によりますが、どんな人にも共通するリテラシー=住宅購入の思考法はあります。
さて、今回は住宅購入におけるよくある後悔について紹介します。ぜひ不動産リテラシーを高める一助にしていただければと思います。
旧耐震マンションリノベーションの後悔
築古の住宅のリノベーションが流行っていますが、築古、具体的には旧耐震物件(1982年6月以前に建築確認がおりた建物)の場合、購入後の躯体トラブルや管理規約の厳しさによって想定よりもリノベーション費用がかかってしまうなど、想定外のことが起きやすいです。
すべての築古物件がNGというわけではまったくありません。ただし、そういった物件を見極める力が皆さんと、あなたをサポートするエージェントにも必要であるということは認識しておきましょう。また、旧耐震マンションは今後の住宅ローンの審査が厳しくなっていく可能性もあり、将来の資産性については注意が必要です。