賃貸か持ち家か写真はイメージです Photo:PIXTA

低金利が続いていた日本の住宅ローン事情に変化が見え始めている。先の読めない時代に、会社員は賃貸と持ち家のどちらを選んだほうがいいのか。『図解 会社員のためのお金のキホン』(KADOKAWA)の著者でファイナンシャルプランナーの井上ヨウスケ氏に話を聞いた。(清談社 吉岡 暁)

変化に対応できる賃貸
老後も安心の持ち家

 昨年12月、金融政策決定会合で、日銀は長期金利の変動幅の上限を0.25%から0.5%に拡大した。さらに今年1月、メガバンク3行は10年固定型の住宅ローンの基準金利を0.18~0.30%引き上げると発表。実質的な固定金利の引き上げとなることがわかった。一方、変動金利は短期金利に左右されるため現時点では影響を受けていないが、本格的な金融引き締めがあれば、金利が上昇する可能性も十分考えられる。

 先の見えないこの時代に、住宅ローンを組むことをためらう人も少なくないだろう。会社員は結局、賃貸と持ち家どちらを選択すべきなのか。