歌人・石川啄木の「自分に頭を下げさせた人は全員死ねと祈った」を超えるヤバすぎるエピソードは…。
そう語るのは、これまでX(旧Twitter)上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)
他者の強烈なエピソード
面白い発想を出していくのに「自分の頭の中」だけでは限界があります。
そこで役に立つのが、「他者の強烈なエピソード」です。
歴史上の人物のエピソードは記憶に残ります。
それが「破天荒」であればあるほど、人に話したくなるものです。
「やばい人」を調べよう
一度聞いたら忘れないエピソードを持つ人物を数人は押さえておきましょう。
「この話、知ってる?」と、雑談でもネタに困りません。
『一握の砂』で有名な歌人・石川啄木は、どうしようもない性格として有名です。
散々、借金をした挙句、次のような歌を詠みました。
「一度でも我に頭を下げさせし
人みな死ねと
いのりてしこと」
どうやら「一度でも自分に頭を下げさせた人は、全員、死ねと祈った」という意味のようです。
まさに「うすうす思っていること」という技ですね。
心の声がダダ漏れで、いいエピソードだなと思います。
まだまだあるヤバい話
また、日本で最初の総理大臣・伊藤博文は、ひどい女遊びの逸話で溢れています。
芸者を馬車に乗せて、一晩中、道を走らせて、車内で遊んでいたそうです。
ネット上では、これが日本初の「カーセックス」とイジられています。
まあ、もっと前の時代からあったでしょうが、文献に残っているので仕方ありませんよね。
また、「ガンジーでも助走をつけて殴るレベル」というネット用語が有名ですが、実際のガンジーも、裏では奥さんへのDVがあったそうです。
真意のほどはわかりませんが、
「裏ではこんな人だった!」
「じつは、こんな一面がある!」
ということは、古今東西ネタになります。
どんなに技術が進歩しても、芸能ゴシップはなくならないかもしれませんね。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。