英資源大手アングロ・アメリカンは、業績低迷にあえぐダイヤモンド部門デビアスの売却を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。それによると、アングロ・アメリカンはここ数週間で中東の政府系ファンドなどの買い手候補と話し合いを持ち、買収提案を検討する用意があることを示唆した。話し合いは初期段階にあり、評価額の協議には至っていない。関係者の1人は、最終的な買い手は高級品企業と金融投資家の連合になる可能性があると語った。買い手候補の社名は明かしていない。アングロは25日、英豪系鉱業大手BHPから全額株式交換による買収提案を受けたと発表した。アングロ・アメリカンが南アフリカに上場しているアングロ・アメリカン・プラチナムとクンバ・アイアン・オアの2社の分離が条件だ。デビアスはBHPの提案で特に触れられていないが、買収対象に含まれそうだ。アングロのデビアス売却交渉は、BHPの買収提案とは別とみられる。
アングロ・アメリカン、ダイヤ部門デビアスの売却検討
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