米国防総省はジェット戦闘機や武装ドローンなどの航空機をカタールに移動させている。これまで使用してきたアラブ首長国連邦(UAE)の空軍基地からの空爆が制限されたため、部隊の再配置を進めている。UAEは2月、米国に対し、アブダビのアルダフラ空軍基地に拠点を置く米国の軍用機やドローンがイエメンとイラクに空爆を行うことを認めないと通告した。これを受けて米軍は、同様の制限を設けていないカタールのアルウデイド空軍基地に航空機を増派した。複数の米当局者が明らかにした。こうした動きは、8カ月が経過したパレスチナ自治区ガザ地区での紛争が拡大する中で、米国と、米軍に駐留を認めているが地域紛争に引きずり込まれることを警戒している一部のペルシャ湾岸諸国との間で緊張が高まっていることを浮き彫りにしている。
米、UAE配備の軍用機をカタールへ 空爆の制限受け
イランと代理勢力による報復を懸念する湾岸諸国
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