サウナの入り方に戸惑う初心者から、サウナ慣れしてととのいにくくなってきた熟練サウナーまで! それぞれに合わせた「究極にととのう」ための入り方を、自らもサウナーの医師が解説した書籍「医者が教える 究極にととのう サウナ大全」が発売に! 日常のパフォーマンスをあげ、美と健康をレベルアップする「最高のサウナの入り方」を、世界各国のエビデンスを元に教えます。この連載では本書より、一部を抜粋してご紹介します。

「サウナ初心者」がととのわなくなる「座る場所」ワースト1「医者が教える 究極にととのう サウナ大全」より

サウナ室内でまず座るべきは下段!

 サウナ室内で、どこに座るかというのは意外と悩みどころです。とりあえず空いている場所に座ったら、熱すぎてすぐに出る羽目になったり、逆にぬるすぎて物足りなかったり。実は、サウナ室は場所によって温度が大きく異なります。特性を知って自分の体に合うポジションを見つけましょう。

場所によって熱さは変わる

 熱は高いところに集まるので、上へ行くほど高温になります。階段状になっているサウナ室の場合、1段上がると温度も約10℃高くなります。
 また、ヒーターの前は当然ながら熱いので、ヒーターが正面にあり、なおかつ最上段の席が最も熱い席になります。

 ちなみに、ヒーターの真ん前は熱が直撃する部位は非常に熱くなる一方で、当たっていない部位は意外と温まりません。温まり方にムラが生じ、全身が温まりにくくなるので注意が必要です。さらにドライサウナの場合、ただでさえ角膜表面が乾燥することがわかっているので、ヒーターの前に座ったら目の乾燥が加速します。眼精疲労がある方は避けたほうがよいでしょう。

 ロウリュができるサウナの場合は、ロウリュをすると蒸気が上がった後、横に流れます。そのため、ストーブの横の最上段の席が最も熱くなります。
換気扇の位置によっても変わりますが、遠赤外線ヒーターを用いたサウナ室(ドライ)と、ロウリュができるサウナ室(ウェット)の温度状況を冒頭に載せていますので参考にしてください。

 初心者はいきなり最上段やヒーターの前などにいくと、ととのいにくくなります。まずは下段から徐々に体を慣らしていくのがよいでしょう。

*本記事は、「医者が教える 究極にととのうサウナ大全」から抜粋・編集したものです。