今更聞けない「サウナー」への第一歩は?基本知識を解説Photo:PIXTA

コロナ禍においてもなお、勢いの止まらない「サウナブーム」。ここ数年で人気は加速度的に高まり、各地の施設は連日大盛況の様相を見せている。サウナハットや防水対応のスマートウオッチなどを浴場に持ち込み、全国の名店を巡礼する熱狂的な愛好家を「サウナー」と呼ぶことも定着しつつある。もはや、一過性のブームにとどまらず新たなカルチャーとしての地位を築きつつある。ここまで多くの人をとりこにするサウナの魅力とは何なのだろうか?今回はブーム以前から足しげくサウナ・銭湯に通い詰める筆者が、近年の爆発的なサウナブームを整理する。(フリーライター NordOst〈松島広人〉)

2017年から続く空前の「サウナブーム」
その背景とは?

 現在、サウナの流行はとどまるところを知らない。日本サウナ総研の発表によると、17年から21年の間に温冷浴(≒サウナ→水風呂の交代浴)に関する認知度は大きく向上し、「知っていて、実践している」が15.9%、「聞いたことがある」が42.9%と、両者を合わせると過半数以上の人々がサウナという存在とその利用法について認識するに至ったとされる。

 また、サウナ愛好家の人口も新型コロナウイルスの影響を受け総数こそ伸びなかったものの、過去5年間でほぼ横ばいで推移しているという調査結果もある。未曽有の感染症を前にしても、生活に必要な空間としての認識が広まりつつあるとも捉えられる。このような近年のサウナブームについては、共同通信社が海外向けに発信している英語版ニュースサイト「KYODO NEWS+」上でも取り上げられており、サウナの本場・フィンランドをはじめとする海外諸国からも注目を集めているようだ。