「住み替えも検討できる」という選択肢を残しておけばそれでいい
逆に、資産性をまったく考慮していないと、このようにライフスタイルが変わったときに、簡単に住み替えることができず、自分にかかる負担が大きくなってしまいます。本来、幸せになるためのツールである家が、まるで負債のように重くのしかかってしまうのはいいこととは言えないでしょう。
富裕層であれば、いままで住んでいた家はそのままで、2軒目として新しい家を購入することができるかもしれませんが、多くの人にはそんな余裕はありません。新しい家に住むためには、今まで住んでいた家がきちんと売却できるかどうかが重要になってきます。
ここでお伝えしたいのは、必ずしも住み替えを行いなさいということではなく、「住み替えもできる」という選択肢を持っておくことです。
多くの人は、家を買うとき「近い将来」の想像はできています。しかし、その反面、数十年後といった「遠い将来」のイメージができていません。
将来、「いい家を買えてよかった」と思えるように「ライフスタイルの変化」があることを頭に入れておきましょう。とはいえ、居住性も大事ですので、バランスは大事にしましょう。居住性重視の人は、ライフスタイルが変わっても住めるかどうかを意識できるといい選択ができます。
なお、資産性は一般的にマンションの方が維持されやすいですが、だからと言って戸建てがダメということはありません。極端に「マンションじゃなければダメだ!」と考えるのはやめましょう。豊富な選択肢から、どうしたら自分や自分の家族にとってバランスがいいか考えていくのが正しい進め方です。