年初来の一連の経済指標で米国内の根強い物価上昇圧力が明らかになっていたが、4月のインフレ率はやや鈍化し、投資家や米連邦準備制度理事会(FRB)に安心感を与えた。米労働省の15日の発表によると、米経済全般のモノとサービスのコストを示す消費者物価指数(CPI)は4月、前年同月比3.4%上昇した。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は同3.6%の上昇となり、伸び率は2021年4月以来の低水準だった。市場予想通りのCPI統計を投資家は歓迎した。インフレ率は1月から3カ月連続で予想を上回っていた。米国株の主要3指数はいずれも過去最高値を更新した。ハイテク株中心のナスダック総合指数の上昇率が最も高く、1.4%高で終了した。S&P500種指数は1.2%、ダウ工業株30種平均は0.9%(350ポイント)それぞれ上昇した。