ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の軍隊はウクライナで再び攻勢に出ており、戦場では醜悪な場面が繰り広げられている。しかしジョー・バイデン米大統領の戦略は、対ウクライナ追加支援について連邦議会の承認を得た後でさえ、ウクライナができるだけゆっくりと敗北するための計画のように見える。米軍の最高司令官である同氏には、自身が演説で言及する世界の「変曲点」にふさわしい行動をする用意はあるのだろうか。ロシア軍はウクライナのハリコフ州周辺で、兵士の生命を顧みず、ゆっくりとではあるが前進を続けている。ウクライナ北部国境を越えたロシアの進軍は、より大規模な攻撃の前触れかもしれない。その狙いは、既に兵力が不足しているウクライナ軍を、約600マイル(約960キロメートル)に及ぶ前線に分散させることのようだ。