販売不振の高級品業界では仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが支配力を強めており、ブランドの立て直しはかつてないほど困難になっている。  派手なブランドは飽きられやすい。仏高級ブランドグループ、ケリング傘下のイタリアのブランド「グッチ」は2022年前後に低迷に陥った。中国などの消費者がグッチのけばけばしいデザインを敬遠するようになったことが影響した。24年1-3月期に売上高は18%減少した。  ケリングの別のブランド、「バレンシアガ」もさえない。ボンデージ姿のクマのぬいぐるみを持った子どもが登場する2022年の広告が批判を招き、その影響からまだ回復していない。