2018年に当時のドナルド・トランプ米大統領が貿易戦争を始めた際、批判勢力はこんな言葉で非難した。「関税は税金だ」それらの関税の多くをジョー・バイデン大統領は今も継続しており、トランプ氏は再選後には関税を拡大すると約束している。批判は高まるばかりだ。2件の新たな研究によると、関税は逆進性がある。つまり低所得の世帯ほど負担が重くなる。低所得層は収入のより大きな割合を安い輸入品に費やす傾向があるためだ。だが関税を誰が払うのかを巡る議論が熱くなる一方で、最も重要な問題は別のところにあるかもしれない。対中関税の目的は資金を集めることではなく、潜在的な敵国への依存を減らすことだ。その意味で対中関税は他の税金とは異なり、過去の時代の関税とも異なる。