米連邦検察は、国際的なハッキング委託疑惑を巡る捜査の一環として、ロンドンで逮捕されたイスラエル人私立探偵の身柄引き渡しを求めている。裁判所の文書や関係者の話で明らかになった。ハッキングの対象は、米ヘッジファンド運用会社エリオット・マネジメントと米石油大手エクソンモービルに対抗する勢力だとされている。捜査の焦点は米首都ワシントンの著名なロビー活動・広報会社DCIグループだ。関係者によると、DCIはエリオットとエクソンを顧客に抱えている。一部の関係者によると、エリオットの捜査は、同社の保有していた大量のアルゼンチン国債が債務不履行に陥った後、投資回収に向けた数年にわたる取り組みに絡んでいる。2016年にアルゼンチンとの和解が成立し、エリオットは当初投資額の10倍超に相当する20億ドル(足元のレートで約3100億円)余りを手にした。
国際的ハッキング委託疑惑、米検察が捜査
ハッキングの対象はエリオット・マネジメントとエクソンモービルに対抗する勢力か
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