米アラバマ州ディケーター郊外に住むリン・ホーガンさんと夫は、数十年にわたり地道に投資を続けてきた自分たちを冗談めかして童話「ウサギとカメ」の「カメ」に例える。米経済の現状では、物価上昇に伴い旅行費用は高くなり、食料品代が週200ドル(約3万1000円)に上ることも珍しくない。ホーガン夫妻を含め、それでもインフレの上昇ペースについていける消費者は多い。教育分野からほぼ引退しているホーガン夫妻は株式配当を含む長期安定投資からの収益のおかげで、娘の1人を獣医学校に通わせることができた。ホーガンさんは成人した子供たちについて、夫妻にとってよりも「物価ははるかに切実な問題」と語る。ホーガンさんにとってインフレは「非常に大きな心配の種ではない」という。
米家計の投資収入拡大 高金利で利息に追い風
「資産効果」の実態についてはエコノミストの間でも意見が分かれる
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